HOME » ブログ » 禁煙外来のすすめ|COPD・咳や息切れが気になる方へ【大泉学園】

クリニックブログ

  • 2026年3月31日

禁煙外来のすすめ|COPD・咳や息切れが気になる方へ【大泉学園】

まず知っておきたい:喫煙と「咳・痰・息切れ」の関係

たばこ(紙巻き・加熱式を含む)の煙は気道や肺に負担をかけ、咳・痰が増えたり、階段や坂道で息切れが出やすくなったりすることがあります。こうした症状が続くときは、禁煙とあわせて呼吸器の評価が役立つ場合があります。

COPDとは(疑うサインの一例として)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主に長期の喫煙などにより肺の炎症が続き、息を吐き出しにくくなる病気です。喫煙はCOPDの主要な原因の一つとされています。
ただし、咳や息切れがあるからといってCOPDと決まるわけではありません。喘息、感染症、心臓の病気、貧血などでも起こり得るため、症状が続く場合は医療機関で相談することが大切です。

受診を急いだほうがよい症状(目安)

次のような症状がある場合は、禁煙相談に加えて「早めの診察」をおすすめします。
・安静にしていても息苦しい/会話がつらい
・血痰が出る、胸の痛みが強い
・発熱を伴い急に悪化した
・ゼーゼーが強く眠れない
迷うときは、遠慮なく医療機関へご相談ください。

禁煙外来とは何をするところ?

禁煙外来は、喫煙を「習慣」だけでなく依存症としてとらえ、医療者の支援と禁煙補助薬などを組み合わせて禁煙継続をサポートする外来です。条件を満たす場合、保険診療で12週間・全5回の禁煙治療が行われます。

禁煙外来(禁煙 病院)で相談できること

・禁煙開始日の設定、続けるための作戦づくり
・離脱症状(イライラ、眠気、食欲増加など)への対策
・禁煙補助薬(貼り薬/飲み薬など)を使う場合の調整
・「吸いたくなる場面」(飲酒、仕事の休憩、ストレスなど)の整理

自己流と禁煙外来との違い

禁煙は「意志が弱いからできない」というより、依存と習慣の影響が重なることで難しくなることがあります。禁煙外来では、薬や面談支援を組み合わせることで、自己流より継続しやすくなることが期待されます(感じ方には個人差があります)。

保険診療で受けられる?対象になる条件の目安

禁煙治療は、一定の基準を満たす場合に保険診療(ニコチン依存症管理料)として行われます。一般的には、ニコチン依存の評価や禁煙の意思確認などを経て、医師が適応を判断します。

35歳未満は対象が広がっています

2016年の制度変更により、35歳未満は喫煙本数・喫煙年数によらず保険適用となる扱いになりました。

加熱式たばこも対象になることがあります

2020年度から、加熱式たばこ使用者も保険による禁煙治療の対象として認められています。

禁煙治療の流れ:12週間(全5回)が基本

禁煙治療は「続ける設計」になっています。毎回、体調やつまずきポイントを確認し、対策を積み上げていきます。

禁煙外来で使う薬(代表例)と注意点

禁煙補助薬は、離脱症状を和らげる目的で用いられます。持病、妊娠の可能性、服薬状況などによって選択が変わるため、医師と相談して決めます。

ニコチンパッチ(貼り薬)

皮膚からニコチンを補い、急な欲求をなだらかにする方法です。皮膚のかぶれなどが起こることがあるため、気になる症状があれば医師に相談してください。

バレニクリン(飲み薬)について:供給状況は確認が安心

バレニクリンは、不純物混入の問題により2021年6月から出荷停止が続いている旨が公的情報(e-ヘルスネット)に記載されています。
一方で、製造販売元からは2025年10月30日より通常出荷再開の案内が出ています。
ただし、医療機関での採用状況や入荷状況は変動し得るため、受診時に「現在処方できる薬」を確認すると安心です。

副作用が心配なときの相談ポイント

・自己判断で中止せず、まず医療機関へ連絡する
・眠気、気分の変化、皮膚症状など気になる変化はメモして伝える
・他の薬との飲み合わせも含めて調整する

禁煙がつらいときの「あるある」と対処法

禁煙開始直後は離脱症状が出ることがあります。一般的には開始後2〜3日がピークで、10日〜2週間ほど続くとされています。

よくある離脱症状と工夫

・イライラ:深呼吸、短い散歩、ガムや冷たい水で気をそらす
・眠気:睡眠リズムを整える、昼のカフェインは取りすぎない
・食欲増加:間食を「量」より「回数」で調整、野菜やスープを先に
※体重増加が心配でも、急な食事制限は続きにくいことがあります。まず禁煙の継続を優先し、必要に応じて食事や運動の工夫を相談しましょう。

飲酒・ストレス・仕事の休憩で吸いたくなるとき

「吸いたくなる状況」を先回りして対策すると続きやすくなります。
例:
・飲酒の席は最初の2週間だけ控える/席を喫煙所から離す
・休憩は「喫煙所へ行く」代わりに、外を少し歩く/ストレッチ
・ストレスが強い日は、帰宅後すぐ入浴→早寝を優先する

うまくいかなかったとき(再挑戦の考え方)

途中で吸ってしまっても、そこで終わりではありません。「いつ・どこで・どんな気持ちで」吸ったかを振り返ることで、次の対策が立てやすくなります。禁煙外来では、こうした振り返りも含めて支援します。

よくある質問(Q&A)

禁煙外来はどれくらいの費用?

保険診療(自己負担割合)や使用する薬、検査の有無で変わります。まずは「保険適用になるか」「どの薬が使えるか」を医療機関で確認するのが確実です。

咳や息切れがあるけど、禁煙外来でよい?

禁煙相談と並行して、必要に応じて呼吸器の評価(検査等)を行う場合があります。症状が続く、悪化している場合は早めに相談してください。

大泉学園 禁煙外来を検討している方へ(受診案内)

当院(内科・呼吸器内科)は、禁煙の相談に加え、咳・息切れなど呼吸器症状のご相談にも対応しています。

(当院ページ)
オンライン予約
診察(初診・再診)の予約ができますので、ぜひご活用ください。
診療の流れ
呼吸器内科について
診療時間・アクセス

まとめ:禁煙は一人で抱えず、医療機関で相談を

禁煙は、依存と習慣の影響でつまずきやすいテーマです。禁煙外来では、12週間のプログラムで、面談支援や禁煙補助薬などを組み合わせて禁煙継続をサポートします。
咳や息切れが気になる方は、禁煙と同時に呼吸器の状態確認も含めて相談できるため、早めの受診が安心につながります。

監修

松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック
(旧 水谷内科呼吸器科クリニック)
院長 松平 秀樹

略歴

  • 平成 6年 東京慈恵会医科大学医学部卒業、医師国家試験合格
  • 平成 6年 東京慈恵会医科大学付属病院研修医
  • 平成 8年 東京慈恵会医科大学外科学講座入局
  • 平成12年 癌研究会附属病院 外科
  • 平成13年 東京慈恵会医科大学 呼吸器外科
  • 平成21年 独立行政法人国立病院機構東京病院 呼吸器外科
  • 平成22年 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 外科
  • 平成30年 東京慈恵会医科大学付属病院 呼吸器外科
  • 令和 4年 町田市民病院 外科(呼吸器外科担当部長)
  • 令和 7年 松平小児科副院長
  • 令和 7年 10月より水谷内科呼吸器科クリニック開業
  • 令和 8年 4月よりクリニック名変更(松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック)

資格

  • 医学博士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医
  • 日本外科学会外科 外科専門医
  • 医療経営士3級

所属学会

  • 日本結核・非結核性抗酸菌症学会
  • 日本肺癌学会
  • 日本外科感染症学会
  • SIGMA Xi (Regular member)
  • 日本呼吸器外科学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会

参考情報

・厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙治療ってどんなもの?」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-007.html

・厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙のおくすりってどんなもの?」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-006.html

・世界保健機関(WHO)「Smoking is the leading cause of chronic obstructive pulmonary disease (COPD)」

https://www.who.int/news/item/15-11-2023-smoking-is-the-leading-cause-of-chronic-obstructive-pulmonary-disease

・日本肺癌学会・日本循環器学会・日本癌学会・日本呼吸器学会 ほか「禁煙治療のための標準手順書 第8.1版」

https://www.cancer.or.jp/uploads/files/about/manual_smoke_08.1.pdf

松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック
医師
松平 秀樹
診療内容
呼吸器内科・内科・アレルギー科
住所
〒178-0063
東京都練馬区東大泉6丁目51-4
TKマンション 1F
アクセス
西武池袋線「大泉学園駅」より徒歩4分
駐車場
なし(クリニック前にコインパーキングあり)
お支払い方法
現金のみ
診療時間日祝
9:00~12:00
15:00~18:00

★:9:00~12:00
休診日:木曜日・日曜日・祝日

発熱外来は特別な時間を設けておりません。随時、受け付けております。オンライン予約、もしくは来院された際の受付で症状を確認し院内感染予防のために一般外来と異なる場所で検査・診察・会計を行っております。