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クリニックブログ

  • 2025年12月26日

長引く咳・止まらない咳…その原因は?「2週間」が受診の目安となる理由

風邪をひいたあと、熱や喉の痛みは治まったのに、なぜか咳だけが続いている。
夜中や明け方に咳き込んで目が覚めてしまったり、電車や会議など静かな場所で咳が出そうになり不安を感じたりしていませんか。

咳は軽く見られがちですが、実際には体力を消耗し、仕事や日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまう症状です。
さらに、「周囲にどう思われるか」が気になり、精神的なストレスにつながることも少なくありません。

市販薬で様子を見ている方も多いのですが、2週間以上続く咳の場合、単なる風邪ではない可能性が高いことを知っておく必要があります。

なぜ「2週間以上続く咳」は受診の目安になるのか

一般的なウイルス性の風邪であれば、咳を含めた症状は1〜2週間ほどで自然に改善します。
しかし、それ以上続く場合は、気管支や気道に慢性的な炎症や過敏な状態が残っている可能性があります。

特に注意したいのは、以下のようなリスクです。

  • 咳喘息を放置し、将来的に気管支喘息へ移行してしまう
  • 肺炎・結核・肺がんなど、重大な病気の発見が遅れる

「熱がないから大丈夫」「痰が出ないから問題ない」と自己判断してしまうと、適切な治療のタイミングを逃してしまうことがあります。

こんな咳の出方はありませんか?【受診を考える目安】

呼吸器内科を受診される方には、次のような共通点がよく見られます。

  • 熱はないのに、乾いた咳(空咳)だけが続いている
  • 夜間・早朝・就寝時に咳が強くなる
  • 冷たい空気、会話、タバコの煙、湯気などで咳き込む
  • 息をすると喉の奥でヒューヒュー、ゼーゼーする感じがある

これらに一つでも心当たりがある場合は、呼吸器内科での専門的な診察をおすすめします

長引く咳の原因として多い代表的な疾患

咳喘息

長引く咳の原因として最も多い疾患です。
喘息特有の強い喘鳴が目立たないため見逃されやすいのですが、気道では慢性的な炎症が起きています。

  • 咳だけが続く
  • 市販の咳止めが効きにくい
  • 放置すると約30〜40%が気管支喘息へ移行

早期に吸入ステロイド薬などで炎症を抑えることが重要です。

感染後咳嗽

風邪やインフルエンザ後に、ウイルス自体は排除されているものの、気道粘膜のダメージが残ることで咳が続く状態です。

  • 数週間〜数か月続くことがある
  • 時間とともに改善することもある
  • 咳喘息との鑑別が重要

「様子見で良いのか」「治療が必要か」の判断には専門的な評価が欠かせません。

逆流性食道炎(GERD)

呼吸器の病気ではありませんが、咳の原因として非常に多い疾患です。

  • 胃酸が逆流し、喉の神経を刺激
  • 胸焼け、呑酸、食後や夜間の咳が特徴
  • 咳止めでは改善しにくい

アトピー咳嗽

アレルギー体質の方に多く、喉の違和感と乾いた咳が長く続きます。

  • 咳喘息と似た症状
  • 気管支拡張薬が効きにくい
  • 治療方針が異なる

呼吸器内科で行う「咳の精密検査」

咳の原因は一つではなく、疾患ごとに治療法が大きく異なります。
そのため当院では、症状や経過を丁寧に確認したうえで、必要に応じて以下の検査を行います。

  • 胸部レントゲン検査
     肺炎・結核・肺がんなどの除外を目的とします
  • 呼吸機能検査(スパイロメトリー)
     気道の狭さや肺活量を測定し、喘息やCOPDを評価します
  • 呼気NO検査
     気道のアレルギー性炎症を数値化し、咳喘息の診断に役立てます

まとめ|大泉学園で「止まらない咳」にお悩みの方へ

咳はよくある症状だからこそ、我慢されがちですが、体からの重要なSOSサインです。

  • 2週間以上続く
  • 市販薬で改善しない
  • 夜間・早朝に悪化する

このような場合は、遠慮せず医師へご相談ください。

水谷内科呼吸器科クリニックでは、大泉学園地域の皆さまの呼吸の健康を守るため、丁寧な診断とわかりやすい説明を心がけています。
「なかなか咳が止まらない」と感じたら、お気軽にご相談ください。

監修

水谷内科呼吸器科クリニック 
院長 松平 秀樹

略歴

  • 平成 6年 東京慈恵会医科大学医学部卒業、医師国家試験合格
  • 平成 6年 東京慈恵会医科大学付属病院研修医
  • 平成 8年 東京慈恵会医科大学外科学講座入局
  • 平成12年 癌研究会附属病院 外科
  • 平成13年 東京慈恵会医科大学 呼吸器外科
  • 平成21年 独立行政法人国立病院機構東京病院 呼吸器外科
  • 平成22年 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 外科
  • 平成30年 東京慈恵会医科大学付属病院 呼吸器外科
  • 令和 4年 町田市民病院 外科(呼吸器外科担当部長)
  • 令和 7年 松平小児科副院長
  • 令和 7年 10月より水谷内科呼吸器科クリニック開業

資格

  • 医学博士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医
  • 日本外科学会外科 外科専門医
  • 医療経営士3級

所属学会

  • 日本結核・非結核性抗酸菌症学会
  • 日本肺癌学会
  • 日本外科感染症学会
  • SIGMA Xi (Regular member)
  • 日本呼吸器外科学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
水谷内科呼吸器科クリニック
医師
松平 秀樹
診療内容
呼吸器内科・内科・アレルギー科
住所
〒178-0063
東京都練馬区東大泉6丁目51-4
TKマンション 1F
アクセス
西武池袋線「大泉学園駅」より徒歩4分
駐車場
なし(クリニック前にコインパーキングあり)
お支払い方法
現金のみ
診療時間日祝
9:00~12:00
15:00~18:00

★:9:00~12:00
休診日:木曜日・日曜日・祝日

発熱外来は特別な時間を設けておりません。随時、受け付けております。オンライン予約、もしくは来院された際の受付で症状を確認し院内感染予防のために一般外来と異なる場所で検査・診察・会計を行っております。