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クリニックブログ

  • 2026年2月9日

花粉症と喘息の関係|咳・息苦しさはアレルギー性喘息?受診の目安も解説

花粉症と喘息の関係|アレルギー性喘息を解説

花粉症の時期になると、くしゃみ・鼻水だけでなく、咳が続いたり、息苦しさを感じたりする方もいます。こうした症状は、鼻やのどの刺激(後鼻漏など)で起きることもあれば、気道(気管支)の過敏性が関わることもあります。必要に応じて喘息(咳喘息を含む)も視野に入れて整理することが大切です。

この記事では、花粉症と喘息の関係、受診の目安、検査・治療の考え方、日常でできる対策を、一般的な医学的見解に基づいて解説します(症状には個人差があるため、最終的な判断は医療機関での診察が前提です)。

花粉症で咳・息苦しさが出るのはなぜ?

花粉症は「鼻」だけでなく、咳のきっかけにもなる

花粉症(アレルギー性鼻炎)では、鼻の炎症による鼻水・鼻づまりが起こります。鼻水がのどへ流れる(後鼻漏)と、のどが刺激されて咳が出やすくなることがあります。

口呼吸・のどの乾燥で咳が長引くことも

鼻づまりで口呼吸が増えると、のどや気道が乾燥し、咳が出やすくなることがあります。特に夜間や起床時に悪化しやすい方もいます。

もともとの「気道の敏感さ」が表に出る場合がある

花粉の時期はアレルギー反応が強まり、気道が敏感になって咳や息苦しさが目立つことがあります。花粉症の治療だけでは咳が残る場合、鼻やのど以外の要因(喘息、咳喘息など)が関わっていないか確認が必要です。

花粉症の咳・息苦しさが続くときのチェックポイント

以下のような特徴がある場合は、「花粉症の咳」だけでなく、気道の過敏性が関わっていないかも含めて相談の目安になります。

・夜間〜早朝に咳が増える
・運動や早歩きで息切れ・息苦しさが出る
・会話中に咳き込みやすい/息が続かない
・胸が重い、ヒューヒュー・ゼーゼーする感じがある
・「花粉症の薬は効いているのに咳だけ残る」

喘息とアレルギー性喘息とは

喘息の基本:気道の炎症と狭さで「咳・ゼーゼー・息苦しさ」

喘息は、気道に炎症が起こりやすく、刺激で気道が狭くなりやすい状態が続く病気です。症状は咳、ゼーゼー(喘鳴)、息苦しさなどで、夜間〜早朝に強くなることもあります。

アレルギー性喘息:アレルギー体質が関わるタイプ

喘息の中には、ダニ・ハウスダスト・花粉などのアレルゲンが関わるタイプがあり、一般に「アレルギー性喘息」と呼ばれます(分類や評価は、診察・検査で総合的に判断します)。

花粉は喘息の「悪化」や「顕在化」のきっかけになることがある

花粉の時期にアレルギー反応が強まると、気道が過敏になり、もともとの喘息が悪化したり、これまで気づいていなかった喘息傾向が目立つことがあります。

花粉症から喘息になる?「移行」が不安な方へ

※花粉症がある方すべてが喘息になるわけではありません。

「移行」に見える主なパターン

「花粉症から喘息に移行したのでは?」と感じる背景には、次のようなパターンがよくあります。

・花粉症の咳(後鼻漏など)が長引いている
・花粉の季節に気道が敏感になり、喘息症状が表面化する
・もともと軽い喘息があり、花粉がきっかけで悪化する

早めに相談するメリット

咳や息苦しさが続くときに早めに受診すると、原因の整理(鼻の影響か、気道の影響か)を行いやすく、必要に応じて治療方針を立てやすくなります。「花粉症で咳が続く」「花粉症で息苦しい」と感じる場合は、自己判断で長引かせないことが大切です。

こんな症状は受診の目安

早めに相談を考えたいサイン

・咳が数週間以上続く/毎年同じ時期に長引く
・夜間〜早朝に咳が出る/眠れない
・運動や会話で息切れ・息苦しさが出やすい
・胸が重い、ヒューヒュー・ゼーゼーする感じがある
・花粉症の治療をしても咳が残る

急いで受診(緊急性も含む)を考えたいサイン

・息苦しくて横になれない、話し続けられない
・唇が紫っぽい、意識がぼんやりする
・処方薬を使っても呼吸がつらい
迷う場合は、地域の救急相談窓口や医療機関へ早めに相談してください。

市販薬で様子を見る場合の注意点

花粉症対策は早めの治療開始が勧められることがあります。一方で、咳や息苦しさが強い/長引く場合は、市販薬だけで様子を見る期間が長くならないよう注意しましょう。

クリニックで行う検査の例

問診で確認すること

・症状の出る時期(花粉の季節との一致)
・咳のタイプ(乾いた咳/痰が絡む、夜間悪化など)
・息苦しさの場面(運動、会話、冷気、睡眠中など)
・アレルギー歴、家族歴、喫煙歴、既往歴
・使っている薬(市販薬含む)

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

息を吐く力や量を測り、気道の狭さの評価に役立ちます。

呼気NO(FeNO)など(実施する場合)

FeNOは気道炎症の指標の一つで、診断や治療反応の評価に役立つことがあります。ただし、結果は症状や他の検査と合わせて解釈します(実施可否は医療機関により異なります)。

アレルギー検査(血液検査など)

花粉やダニなど、アレルギーの関与を把握する材料になります(結果の解釈は症状と合わせて行います)。

・当院:呼吸器内科の詳細
・当院:アレルギー科の詳細
・当院:診療内容

治療の考え方(一般的な方針)

花粉症の治療:症状を抑える薬+花粉対策

抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド薬などで症状を抑える治療が一般的です。毎年症状が出る方は、飛散開始前から準備して始める考え方もあります。

喘息/アレルギー性喘息:吸入薬を中心に状態を整える

喘息は気道の炎症が関与するため、吸入薬(吸入ステロイドなど)を含め、状態に応じて治療を組み立てます。症状が落ち着いていても気道の炎症が残ることがあるため、自己判断で中止せず、医師と相談しながら調整することが大切です。

「花粉症の治療だけでは咳が残る」とき

鼻症状が軽くなっても咳が続く場合、後鼻漏以外に気道の過敏性が関わっていないか確認します。必要に応じて、喘息の評価・治療を並行して行うことがあります。

・当院:喘息・咳が長引く方向けページ

日常生活でできる対策

花粉を「避ける」「持ち込まない」

・マスク、メガネ、花粉が付きにくい服装
・帰宅時に玄関前で上着を払う、手洗い・洗顔
・換気は窓を少しだけ開ける、レースカーテンを活用するなど工夫する
・掃除をこまめに行い、床の花粉を減らす

咳・息苦しさを悪化させやすい要因に注意

・喫煙(受動喫煙を含む)、ホコリ、冷気、強い香り
・寝不足、ストレス、かぜ(感染)
できる範囲で環境を整えることが、症状の波を小さくする助けになります。

受診までにメモしておくとよいこと

・いつから/どの時間帯に出るか(夜間・早朝など)
・誘因(外出、掃除、運動、冷気、雨上がり等)
・使った薬と効果(市販薬含む)

練馬区東大泉で受診を考える方へ

花粉症の時期に咳や息苦しさが続くときは、「花粉症の延長」と決めつけず、呼吸器・アレルギーの視点で相談できる医療機関に早めに受診するのがおすすめです。

当院の診療の流れ

  1. 来院・受付
  2. 待合室
  3. 問診(症状の経過・誘因・既往など)
  4. 必要に応じて検査(呼吸機能検査、アレルギー検査など)
  5. 結果と治療方針の説明、生活上の注意点の確認
  6. お会計


・当院:オンライン予約
診察(初診・再診)の予約ができますので、ぜひご活用ください。
・当院:診療の流れ

監修

水谷内科呼吸器科クリニック 
院長 松平 秀樹

略歴
平成 6年 東京慈恵会医科大学医学部卒業、医師国家試験合格
平成 6年 東京慈恵会医科大学付属病院研修医
平成 8年 東京慈恵会医科大学外科学講座入局
平成12年 癌研究会附属病院 外科
平成13年 東京慈恵会医科大学 呼吸器外科
平成21年 独立行政法人国立病院機構東京病院 呼吸器外科
平成22年 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 外科
平成30年 東京慈恵会医科大学付属病院 呼吸器外科
令和 4年 町田市民病院 外科(呼吸器外科担当部長)
令和 7年 松平小児科副院長
令和 7年 10月より水谷内科呼吸器科クリニック開業

資格
医学博士
インフェクションコントロールドクター
日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医
日本外科学会外科 外科専門医
医療経営士3級
所属学会
日本結核・非結核性抗酸菌症学会
日本肺癌学会
日本外科感染症学会
SIGMA Xi (Regular member)
日本呼吸器外科学会
日本外科学会
日本胸部外科学会

参照:当院 クリニック紹介ページ

参考情報

・厚生労働省「花粉症対策(PDF)」https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001291431.pdf
・政府広報オンライン「花粉症で悩む皆さま!早めの治療や予防行動を!」https://www.gov-online.go.jp/article/201102/entry-8208.html
・GINA(Global Initiative for Asthma)「2025 GINA Strategy Report」
https://ginasthma.org/2025-gina-strategy-report/
・J-STAGE(日本内科学会雑誌)FeNO関連(呼気NO濃度測定の考え方・解釈の参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/6/108_1134/_pdf
水谷内科呼吸器科クリニック
医師
松平 秀樹
診療内容
呼吸器内科・内科・アレルギー科
住所
〒178-0063
東京都練馬区東大泉6丁目51-4
TKマンション 1F
アクセス
西武池袋線「大泉学園駅」より徒歩4分
駐車場
なし(クリニック前にコインパーキングあり)
お支払い方法
現金のみ
診療時間日祝
9:00~12:00
15:00~18:00

★:9:00~12:00
休診日:木曜日・日曜日・祝日

発熱外来は特別な時間を設けておりません。随時、受け付けております。オンライン予約、もしくは来院された際の受付で症状を確認し院内感染予防のために一般外来と異なる場所で検査・診察・会計を行っております。