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クリニックブログ

  • 2026年10月9日

フルミスト®(鼻から入れるインフルエンザワクチン)とは?メリット・効果のデータ・受けられる人・当院での予約【医師監修】

「鼻からのインフルワクチン」の文字と、看護師と2人の子どものオリジナルイラスト。2歳〜18歳のお子さまが対象。注射針を使わない、点鼻のワクチン

鼻に吹きかけるタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト®点鼻液」(以下、フルミスト®)は、2024-25年シーズンから日本でも接種が始まり、今シーズンで3シーズン目になります[2]。診察室でも「注射ではないワクチンがあると聞いた」「本当に効くの?」「喘息があっても受けられる?」といったご質問を多くいただいています。

この記事では、フルミスト®のメリットと注意点、国内外の効果のデータ(エビデンス)、受けられる方・受けられない方、副反応、当院での予約方法と料金を、添付文書(薬の公式な説明書)や日本小児科学会の資料をもとに、呼吸器内科・アレルギー科の医師の立場からわかりやすくまとめました。

当院のフルミスト®のご予約

フルミスト®は数に限りがあるため、在庫の確認をかねて、事前にお電話でのご確認・ご予約をお願いしております。在庫がございましたら、お電話をいただいたその日のうちに接種を受けていただくことも可能です。WEB予約(melmo)では受け付けていません。

料金は8,500円(税込)です。練馬区の助成の対象の方は、窓口でのお支払いが4,500円になります(7. 当院での受け方・料金)。発熱・せき・のどの痛みがある方は、ワクチンではなく診察が必要です。お電話でご相談ください。

この記事でわかること

1. フルミスト®はどんなワクチン?

フルミスト®は、鼻の中に吹きかける(噴霧する)インフルエンザワクチンです。正式には「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」といい、病気を起こす力を弱めたウイルスを使う「生ワクチン」です[1][2]。

ワクチンのウイルスは鼻の奥(鼻咽頭)で増え、自然にかかったときと似た「鼻やのどの粘膜での免疫(IgAという抗体による免疫)」と、「全身の免疫」の両方をつくることが期待されています[2]。

接種のしかたのイラスト。注射針は使わず、左右の鼻に1回ずつ吹きかけて1回分。1シーズンに1回、対象は2歳〜18歳
項目内容
受けられる年齢2歳以上19歳未満(2歳〜18歳)[1]
接種のしかた左右の鼻に0.1mLずつ、1回ずつ吹きかけます。合計0.2mLで「1回分」です[1][2]
回数1シーズンに1回。国内では、年齢にかかわらず1回です[2]
今シーズン(2026-27年)の型A型(H1N1)、A型(H3N2)、B型(ビクトリア系統)の3つに対応しています(3価)。世界保健機関(WHO)が推奨した株の中から選ばれています[1][2]
日本で使えるようになった時期2023年3月に承認され、2024-25年シーズンから接種が始まりました[2]

2. メリットと、知っておきたい点

メリット

(1) 注射針を使いません。鼻に吹きかけるだけで、針を刺すことはありません。日本小児科学会は、子どもにとってワクチンに伴う痛みは大きな心配ごとであり、鼻からの接種で痛みを減らせることには重要な意味がある、としています[2]。注射が苦手なお子さまの選択肢のひとつになります。

(2) 1シーズン1回で済みます。注射のワクチンは、13歳未満のお子さまは通常2回(2〜4週間ほどあけて)接種します。フルミスト®は、国内では年齢にかかわらず1シーズン1回です[2]。通院の回数を減らせます。

(3) 鼻やのどの粘膜での免疫も期待されます。インフルエンザウイルスの入り口である鼻やのどで免疫がつくられることが期待されています[2]。

(4) 接種の後、登園・登校を控える必要はありません[2]。

なお、注射のワクチンとフルミスト®のあいだで、インフルエンザを防ぐ効果にはっきりした差は確認されていません[2]。「鼻からのほうがよく効く」というわけではない点にご注意ください。

知っておきたい点

  • 鼻づまり・鼻水が出やすく、国内の臨床試験では約6割の方にみられました[1](5. 副反応)。
  • 生ワクチンのため、受けられない方がいます(4. 受けられる方・受けられない方)。
  • ワクチンのウイルスが鼻から出ることがあるため、接種後1〜2週間は、免疫がとても弱い方との密接な接触をできるだけ避ける必要があります[1][2]。
  • インフルエンザの治療薬を使っていると、ワクチンの効果が弱まるおそれがあります[1][2]。
  • 使用期限が短く、数に限りがあります[8]。

3. 効果のデータ(エビデンス)

ワクチンの効果は、研究のやり方や、その年に流行したウイルスの型によって数字が変わります。ここでは、よい結果も、そうでなかった結果も含めて、代表的なデータをご紹介します。

数字の読み方

「有効率50%」は、「100人のうち50人が防げる」という意味ではありません。「接種しなかった人に比べて、かかるリスクが半分になった」という意味です。また「95%信頼区間」は、本当の値がおそらくこの範囲にある、という幅のことで、幅が広いほど数字のたしかさは低くなります。

(1) 国内のデータ

調査対象結果
承認のときの臨床試験(2016-17年シーズン)。フルミスト®と偽薬(有効成分の入っていない薬)を、くじ引きで分けて比べた試験2〜18歳の健康な子ども(フルミスト® 595人、偽薬 290人)インフルエンザにかかった割合は、フルミスト® 25.5%、偽薬 35.9%で、かかるリスクを28.8%下げました。この年に多かったA(H3N2)では28.0%でした。A(H1N1)とB型に対する効果は確認できませんでした[1][2]
発売後の調査(2024-25年シーズンの2025年1〜3月)。製薬会社による使用成績比較調査国内の2〜18歳の2,374人(年齢の中央値6歳)。この時期の流行の中心はA(H1N1)pdm09接種した子どもは、接種していない子どもに比べ、かかるリスクが55.5%低くなりました(有効率55.5%、95%信頼区間23.5〜74.1%)[2]
2025-26年シーズンの国内の子どもの調査(A(H3N2)の新しいタイプ「サブクレードK」が中心)国内の子ども注射のワクチンとフルミスト®のどちらでも、A型インフルエンザを防ぐ効果が確認されました。ただし、フルミスト®の数字は信頼区間の幅が広く、この調査だけでは、どちらがすぐれているかは判断できないとされています[2][5]

(2) 海外のデータ

調査結果
くじ引きで比べた研究のまとめ(コクラン、2018年。2016年までの研究)3〜16歳で、1シーズンのあいだにインフルエンザにかかった子どもの割合が、接種しなかった場合の18%から、点鼻の生ワクチンでは4%に減りました(エビデンスの確かさは「中」)。7人が接種すると、1人の発症を防げる計算です[4]
米国の研究のまとめ(2010-11〜2016-17年シーズン、2〜17歳)点鼻ワクチンの有効率は45%。ただし、A(H1N1)pdm09に対しては25%でした[2]
米国の2015-16年シーズン(A(H1N1)pdm09が流行、2〜17歳)有効率は、点鼻ワクチン3%、注射のワクチン63%でした。これを受けて、米国の予防接種諮問委員会(ACIP)は、2016-17年と2017-18年の2シーズン、点鼻ワクチンの推奨を一時的に止めました[2]
その後の米国2018-19年シーズンから推奨が再開され、現在は点鼻ワクチンと注射のワクチンを含む、すべてのインフルエンザワクチンが同じようにすすめられています[2]
2016-17年シーズンの海外の発売後の調査A(H3N2)に対する効果に、点鼻ワクチンと注射のワクチンで、はっきりした違いはみられませんでした[2][3]

(3) 日本小児科学会の考え方

日本小児科学会の推奨(要約)[2]

注射のワクチンとフルミスト®のあいだに、インフルエンザを防ぐ効果のはっきりした差は確認されていません。2歳〜18歳の方には、どちらのワクチンも同じようにすすめます。ただし、重い喘息のある方、授乳中の方、周りに免疫がとても弱い方がいる場合は、注射のワクチンをすすめます。

まとめると、フルミスト®は「注射よりよく効くワクチン」ではなく、「注射と同じようにすすめられている、もうひとつの選択肢」です。年や流行する型によって効果の数字が変わることもあり、日本でのデータは今後も集まっていきます。

4. 受けられる方・受けられない方・医師と相談が必要な方

フルミスト®を受けられるのは、2歳以上19歳未満(2歳〜18歳)の方です[1]。米国では2〜49歳の方に使われていますが[6]、日本では19歳以上の方は受けられません[2]。2歳未満のお子さまは、海外の臨床試験で、接種後に入院や喘鳴(ゼーゼー)が増えたという報告があり、対象外です[2]。対象外の方は、注射のワクチン(生後6か月から)をご利用ください。

点鼻ワクチンを受けられない方と、医師と相談が必要な方をまとめたイラスト。注射のワクチンなら受けられる場合があります

受けられない方

  • はっきりした発熱がある方
  • 重い急性の病気にかかっている方
  • このワクチンの成分で、アナフィラキシー(急で重いアレルギー反応)を起こしたことがある方
  • 免疫の働きに異常がある病気の方、免疫を抑える治療(ステロイドや免疫抑制薬など)を受けている方
  • 妊娠している方
  • そのほか、医師が接種に適さないと判断した方

出典:添付文書[1]、日本小児科学会[2]

日本小児科学会は、このほか、脾臓がない(無脾症の)方、ミトコンドリア病の方、ゼラチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方、人工内耳を入れている方など脳や内耳を守るしくみに問題がある方にも、注射のワクチンだけをすすめています[2]。

医師と相談が必要な方

  • 重い喘息がある方、ゼーゼー(喘鳴)している方
  • ゼラチンを含む薬や食品で、ショックやじんましん・呼吸が苦しくなるなどのアレルギーを起こしたことがある方
  • 鶏卵・鶏肉など、鶏に由来するものにアレルギーのある方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 心臓・腎臓・肝臓・血液の病気や、発育の障害などがある方
  • 以前の予防接種で、2日以内に発熱や全身の発疹などがあった方
  • 免疫不全と診断されたことがある方、近い親族に生まれつきの免疫不全の方がいる方
  • 授乳中の方、周りに免疫がとても弱い方がいる方
  • インフルエンザの治療薬や、アスピリンなどの解熱鎮痛薬を使っている方

出典:添付文書[1]、日本小児科学会[2]

当てはまる場合でも、注射のワクチンなら受けられることがあります。当てはまるかどうか分からないときは、予診票にご記入いただければ、診察で医師が確認します。

5. 副反応

国内の臨床試験では、フルミスト®を受けた608人のうち67.9%に、何らかの副反応がみられました[1]。いちばん多いのは鼻づまり・鼻水です。

副反応起こる頻度
鼻づまり・鼻水59.2%[1]
せき27.8%[1]
のどの痛み17.9%[1]
頭痛11.2%[1]
発熱、だるさ・疲れやすさ、筋肉痛、食欲の低下、下痢、おなかの痛み など1〜10%未満[1][2]
発疹、鼻血、胃腸炎、中耳炎1%未満[2]
ショック、アナフィラキシー(急で重いアレルギー反応)頻度不明(まれ)[1]

出典:添付文書[1]、日本小児科学会[2]。上の4つの数字は、国内の臨床試験(608人)の結果です。

米国CDCは、副反応が起きても、多くは接種後すぐに始まり、軽く短期間でおさまるとしています[6]。また、生ワクチンのため、接種後数日のうちにインフルエンザのような症状が出ることがあり、その時期に検査をすると、ワクチンのウイルスが見つかってインフルエンザと診断されることがあります[2]。

6. 接種の前と後に気をつけること

接種の前

  • 当日に熱がある、体調が悪いときは、接種を延期します。お電話でご連絡ください。
  • 鼻づまりがひどいと、ワクチンが鼻の粘膜に届きにくくなることがあります[6]。鼻の症状があるときは、当日の診察で、接種するか、治ってからにするか、注射のワクチンにするかを医師が判断します。
  • インフルエンザの治療薬を使うと、ワクチンのウイルスが増えにくくなり、効果が弱まる可能性があります[1][2]。米国では、オセルタミビルやザナミビルは48時間以内、ペラミビルは5日以内、バロキサビルは17日以内に使った場合、点鼻ワクチンをすすめていません[2]。最近使った方は、予診票にご記入ください。
  • 持病、アレルギー、使っている薬、最近受けたワクチンも、予診票にご記入ください。

接種の後

  • 接種後30分ほどは、院内でお子さまの様子をみていただくか、すぐに医師と連絡がとれるようにしてお過ごしください[8]。
  • 接種後24時間は、体調の変化に気をつけてください。高い熱やけいれんなど、いつもと違う症状が出たときは、すぐに受診してください[8]。
  • 当日の激しい運動は避けましょう。入浴はかまいません[8]。
  • 接種後1〜2週間は、免疫がとても弱い方との密接な接触を、できるだけ避けてください[1][2]。
  • 接種後しばらく(長い場合は3〜4週間)、鼻やのどからワクチンのウイルスが出ることがあります[2]。この間に医療機関を受診するときは、フルミスト®を受けたことをお伝えください。
  • アスピリンなどのサリチル酸系の薬、ジクロフェナク、メフェナム酸は、ライ症候群やインフルエンザ脳炎・脳症の重症化との関係が報告されているため、併用に注意が必要とされています[1][2]。熱が出たときの薬は、自己判断せずに医師・薬剤師にご相談ください。
  • 妊娠の可能性がある年齢の方は、接種前の約1か月間と、接種後の約2か月間は、妊娠しないように注意が必要です[1][2]。
  • 保育園・幼稚園・学校は、休む必要はありません[2]。

7. 当院での受け方・料金・練馬区の助成

当院での受け方の4ステップ。1 お電話で確認(在庫があれば当日も接種できます)、2 持ち物の準備、3 診察して接種、4 院内で様子見(30分が目安)。電話03-3867-8141

ご予約はお電話で

フルミスト®は数に限りがあり、使用期限も短いため、在庫の確認をかねて、事前にお電話でのご確認・ご予約をお願いしております。在庫がございましたら、お電話をいただいたその日のうちに接種を受けていただくことも可能です。WEB予約(melmo)では受け付けていませんので、ご了承ください。ご都合が悪くなった場合も、お電話でお知らせいただけますと助かります。

お電話:03-3867-8141

料金

区分窓口でのお支払い
練馬区の助成の対象の方4,500円(料金8,500円から、区の助成4,000円を差し引いた額)
練馬区の助成の対象で、生活保護を受けている方無料(予診票に「全額助成」の記載がない場合は、福祉事務所の保護証明書が必要です)[8]
上記以外の方8,500円(税込)

練馬区以外にお住まいの方の助成については、お住まいの自治体にご確認ください。

練馬区の助成の条件

  • 対象:練馬区に住民登録があり、平成20年4月2日以後に生まれた2歳以上の方(高校3年生相当まで)
  • 期間:2026年10月1日(木)〜2027年1月31日(日)
  • 助成:フルミスト®は1回、4,000円。注射のワクチンとフルミスト®は、どちらか一方だけが助成の対象です
  • 持ち物:区から届いた「小児インフルエンザ予防接種予診票」と母子健康手帳
  • 付き添い:12歳以下のお子さまが保護者以外の方と来院する場合は委任状、13歳以上16歳未満のお子さまが保護者の同伴なしで受ける場合は同意書が必要です(いずれも区の様式)
  • フルミスト®は使用期限が短いため、助成期間より早く取り扱いが終わる可能性があります

出典:練馬区「小児インフルエンザ予防接種」[8]。予診票は、対象の方へ区から9月下旬に送られています。届いていない場合は、区に発行を申請できます。

当日の流れ

  1. お電話で在庫を確認し、ご予約ください(在庫があれば、その日のうちの接種も可能です)。
  2. 予診票と母子健康手帳をお持ちのうえ、ご来院ください。
  3. 受付のあと、検温・予診票の確認・医師の診察を行います。
  4. 左右の鼻に1回ずつ、ワクチンを吹きかけます。
  5. 接種後30分ほどは、院内で様子をみていただくか、すぐに医師と連絡がとれるようにしてお過ごしください。

発熱・せき・のどの痛みがある方は、ワクチンではなく診察が必要です。お電話でご相談ください。

8. よくあるご質問

Q1. 注射とフルミスト®、どちらを選べばよいですか?

日本小児科学会は、2〜18歳の方には、どちらも同じようにすすめています[2]。注射が苦手なお子さまや、通院の回数を減らしたい13歳未満のお子さまでは、フルミスト®が選択肢になります。一方、重い喘息のある方、授乳中の方、周りに免疫がとても弱い方がいる場合は、注射のワクチンがすすめられています[2]。迷うときは、診察でご相談ください。

Q2. お電話したその日に受けることはできますか?

フルミスト®は数に限りがあるため、在庫の確認をかねて、事前にお電話でのご確認をお願いしております。在庫がございましたら、お電話をいただいたその日のうちに接種を受けていただくことも可能です。お気軽にお電話(03-3867-8141)でお問い合わせください。

Q3. 鼻水が出ていても受けられますか?

鼻づまりがひどいと、ワクチンが鼻の粘膜に届きにくくなることがあります[6]。鼻水や鼻づまりがあるときは、当日の診察で、接種するか、治ってからにするか、注射のワクチンにするかを医師が判断します。熱があるときは延期します。

Q4. 喘息があっても受けられますか?

添付文書では、重い喘息のある方やゼーゼーしている方は「接種の判断に注意が必要な方」とされ、日本小児科学会は、重い喘息の方には注射のワクチンをすすめています[1][2]。海外の考え方には違いがあり、米国では、喘息やゼーゼーしたことがある2〜4歳の子どもや、この12か月にゼーゼーがあった子どもには、点鼻ワクチンをすすめていません。英国では、吸入ステロイドを使っている喘息の子どもも、量にかかわらず安全に接種できるとする一方、喘息が今悪化している場合(特に、この72時間にゼーゼーが悪化したり、気管支を広げる薬を追加したりした場合)はすすめていません[2]。当院は呼吸器内科・アレルギー科として、喘息の状態をうかがったうえで、どちらのワクチンがよいかを一緒に考えます。

Q5. 卵アレルギーがあっても受けられますか?

添付文書では、鶏卵・鶏肉など鶏に由来するものにアレルギーのある方は「接種の判断に注意が必要な方」とされています[1][2]。米国では、卵アレルギーだけであれば、重さにかかわらず、ほかの方と同じ以上の特別な安全対策は必要ないとされています[2]。アレルギーがある方は予診票にご記入いただき、診察で医師が判断します。

Q6. ほかのワクチンと同じ日に受けられますか?

医師が必要と認めた場合は、ほかのワクチンと同じ日に受けることができます[1][2]。また、国内の添付文書には、ほかの生ワクチンとの接種の間隔を制限する記載はありません[2]。最近受けたワクチンや、受ける予定のワクチンは、予診票にご記入ください。

Q7. 接種した後、保育園や学校に行ってもいいですか?

はい。日本小児科学会は、接種後に登園・登校を制限する必要はないとしています[2]。ただし、ご家族などに免疫がとても弱い方がいる場合は、接種後1〜2週間、密接な接触をできるだけ避けてください[1]。

Q8. 接種のとき、くしゃみをしてしまったら?

米国CDCの資料では、接種した直後にくしゃみをしても、もう一度接種する必要はないとされています[7]。

Q9. 大人や2歳未満の子どもは受けられますか?

国内では、2歳未満と19歳以上の方は受けられません[1][2]。注射のワクチン(生後6か月から)をご利用ください。注射のワクチンは、melmoの「インフルエンザワクチン接種」専用枠からご予約いただけます。

9. まとめ

  • フルミスト®は、2〜18歳の方が受けられる、鼻に吹きかけるインフルエンザワクチンです。注射針を使わず、1シーズン1回で済みます。
  • 国内外の研究で、インフルエンザにかかるリスクを下げる効果が示されています。ただし、効果の数字は年や流行する型によって変わり、注射のワクチンとのあいだに、はっきりした差は確認されていません。
  • いちばん多い副反応は鼻づまり・鼻水です。生ワクチンのため、免疫が弱い方、妊娠している方、重い喘息の方などは、注射のワクチンがすすめられます。
  • 当院では、在庫の確認をかねて、事前にお電話でのご確認・ご予約をお願いしております。在庫がございましたら、その日のうちの接種も可能です。料金は8,500円(税込)、練馬区の助成の対象の方は4,500円です。

当院のフルミスト®のご予約

フルミスト®は数に限りがあるため、在庫の確認をかねて、事前にお電話でのご確認・ご予約をお願いしております。在庫がございましたら、お電話をいただいたその日のうちに接種を受けていただくことも可能です。WEB予約(melmo)では受け付けていません。

診療時間・アクセス(大泉学園駅南口 徒歩4分)
発熱・せき・のどの痛みがある方は、ワクチンではなく診察が必要です。お電話でご相談ください。

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監修医師プロフィール

松平 秀樹(まつだいら ひでき)
松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック 院長
資格:医学博士/日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医/日本外科学会 外科専門医
卒業:平成6年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
経歴:癌研究会附属病院・東京慈恵会医科大学・国立病院機構東京病院・町田市民病院 勤務を経て、令和7年10月に開業(令和8年4月より現名称)

参考文献・引用元

  1. 第一三共株式会社「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン フルミスト®点鼻液 電子添文(第6版、2026年8月改訂)」(医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品情報)
  2. 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方:第2版 ~医療機関の皆様へ~」(2024年9月2日、2026年9月2日改訂)
  3. 厚生労働省 第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会 資料「小児に対するインフルエンザワクチンについて」(2024年)
  4. Jefferson T, Rivetti A, Di Pietrantonj C, et al. Vaccines for preventing influenza in healthy children. Cochrane Database Syst Rev. 2018;2:CD004879.
  5. Shinjoh M, Furuichi M, Sugimoto R, et al. Effectiveness of inactivated and live-attenuated influenza vaccines in children during the 2025-2026 influenza season with genetically distinct influenza A and B viruses. Vaccine. 2026;88:128869.
  6. U.S. Centers for Disease Control and Prevention. Live Attenuated Influenza Vaccine [LAIV] (The Nasal Spray Flu Vaccine). Updated September 1, 2026.
  7. U.S. Centers for Disease Control and Prevention. Dosage, Administration, and Storage of Influenza Vaccines (ACIP).
  8. 練馬区「小児インフルエンザ予防接種」(2026年10月5日更新)

本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を行うものではありません。接種できるかどうかは、当日の診察で医師が判断します。料金・助成・在庫の状況は変わることがあります。イラストはすべて当院のオリジナルで、実在の人物・製品の外観を描いたものではありません。
監修:松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック 院長 松平 秀樹/最終更新:2026年10月9日

松平 呼吸器内科・アレルギー科クリニック
医師
松平 秀樹
診療内容
呼吸器内科・内科・アレルギー科
住所
〒178-0063
東京都練馬区東大泉6丁目51-4
TKマンション 1F
アクセス
西武池袋線「大泉学園駅」より徒歩4分
駐車場
なし(クリニック前にコインパーキングあり)
お支払い方法
現金のみ
診療時間月火水木金土日祝
9:00~12:00○○○-○★-
15:00~18:00○○◎-○--

★:9:00~12:00
◎:水曜午後(15:00~18:00)の外来担当は山田医師になります。
休診日:木曜日・日曜日・祝日

ご予約の方を優先して診療しています

ご予約のない方も受診いただけますが、ご予約の方の合間にご案内するため、お待ちいただく時間が長くなることがあります。待ち時間はその日のご予約の状況により異なり、事前にお伝えできません。受診の際はWEB予約(24時間受付)をご利用ください。息苦しさが強いなど急を要する場合は、受付スタッフへお申し出ください。

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発熱外来は特別な時間を設けておりません。随時、受け付けております。
ご来院時の受付にて、症状を確認し院内感染予防のため、一般外来と異なる場所で検査・診察・会計を行っております。